プロローグ

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「ただいま」 もう自分の家のような感覚。 「お帰り」と光が書斎から顔を出す。 今だ書斎で光が何をしているのかは分からないけど、光が言わないことは私は聞かなかった。 光が無理やり私のことを聞こうとしないことへの、せめてものこと。 「コーヒーでも入れるよ」 「ありがとう」 一度部屋で着替えリビングへ向かう。 「学校はどう?」 「ちょっとまだ疲れる」 本音を漏らしソファーに座ると自然にため息が漏れた。
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