天下分け目のBL合戦冬の陣inバレンタインデー

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天下分け目のBL合戦冬の陣inバレンタインデー

 マリオはバレンタインデーが大嫌いだった。  去年の事である。彼の所属するファミリアが敵対するファミリアと派閥争いをしていたのだが、その時の抗争で大切な仲間を殺されているのだ。敵対していたファミリアはメリケン国最大と呼ばれるほどの組織だった。裏ルートで流れているウィスキーを強奪し、流通させるための販路を欲しているからと、マリオの所属するファミリアに交渉を持ちかけてきたのだが、その交渉自体が嘘で塗り固められた偽造交渉だったのである。マリオの所属するファミリアの構成員が交渉場所の廃工場で敵ファミリアの交渉人を待っていたが、やってきたのは警察官だった。その警察官は敵ファミリアの構成員が警察に扮していたのだった。車から降りるなり、大して命中精度の良くないマシンガンをドラムマガジンが空になるまで自己主張させ、マリオの仲間たちを皆殺しにして犯人はまんまと逃げおおせたのだった。もちろん警察だって動いてはいたが、何しろ相手はメリケン国最大のマフィア     
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