第1章

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(なんて可愛い…人魚だ) 彼の姿が見えなくなった頃、 その場でゆっくりと立ち上がり呼吸を再開した。 隣に立っていた男性がもの言いたげにこちらを見ていたが、 俺は知らん振りを決めた。 プール全体を見まわしてみると男性客が多く、 ほとんどが会社帰りのリーマンと言った感じだった。 20代から40代だろうか、 みんな泳ぎに自信ありと言った風情で、 ほとんどの人が布の少ない系統の水着を着ている。 中にはヒモパンTバックまでいて一瞬そこで視線が固まってしまった。 ナルシストの気持ちが分からない訳ではないが、 それはちょっと違うだろう。 (でも、 スイマーの体つきって独特)
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