第1章

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自分とは畑の違うイイ体達を見て、 でもやっぱり泳いでるより走ってる方が良いなと思う。 なにがどう、 と言うわけではないが、 自分には向いてないと思った。 多分、 浮力の気持ち良さよりも風を切る気持ち良さの方が好きなんだろう。 その程度の感覚だ。 「さて、 俺の人魚ちゃんは…」 可愛いイタズラから逃げたまま帰ってこない恋人を捜して見まわすと、 向こう側のプールサイドで何やら隣の男性に話しかけられている。 いや、 話すだけじゃなく腕を取ったり腰に手を添えたり、 女の子にゴルフのスイングを教えるエロオヤジよろしく何かを無理矢理長谷川さんにレクチャーしているらしい。
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