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泳いでいった方が早かったが、
彼らの様子を見ていたかったので俺はそのまま歩いて水の中を進んだ。
後10メートルと近づくと彼らの会話が聞こえてくる。
エロオヤジは既に退散し、
サワヤカ君がいかにも嬉しそうに声を弾ませて長谷川さんに話しかけていた。
「僕良くココに来るんですけど、
あなたも?」
「いえ。
泳ぐのは久しぶりで」
「え? すごく上手に泳いでらしたから、
てっきりどこかに通ってる方かと…その割にはココじゃ見かけないなって思ってたんですよ」
「そんな…」
「またいらっしゃいませんか? 土日でも。
あなたが来てくれるなら僕も一緒に泳ぎたいし」
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