第1章

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「済みません。 この子がご迷惑をお掛けしてしまったみたいで」 「…いえ」 女の子を抱きかかえたままプールサイドのハシゴを上がり、 母親の前でしゃがんで子供を立たせた。 女の子は最後まで名残惜しそうに俺の首に腕をまわしていたが、 渋々自分の足で地に着くと今度は母親の脚に抱きつく。 「ほら、 真奈ちゃんも一緒に。 ごめんなさい」 (うっ…) 母子に再度お辞儀をされた時、 つい目が母親の胸の谷間に行ってしまい動揺した。 確かにまだ30代だろう母親はスタイルも良く、 誤魔化しの利かないシンプルな白のワンピース水着がとても良く似合っている。 この辺に住んでいるのかセレブな雰囲気を醸し出していて、 いかにもイイトコの奥さんといった笑顔が似合う俺好みの美人だった。
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