第1章

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「明日、 貴弘の会社近くで待ってるよ。 どこにいたらいい?」 「え? 休みの日じゃなくて? 会社終わってから?」 「うん。 8月はあのプール、 ナイターやってるし、 昼間は子供達がたくさんいて泳げないからな。 会社終わった後の方が都合良いんだよ」 「マジで…泳ぐんだ」 「ん?」 (じゃれてる振りして抱きついたり…沈める振りしてキスしたり…とか…触ったり…とか…滑り台一緒に…) 「二時間弱しか泳げないからな。 気合い入れて泳げよ」 無言で凹む俺に長谷川さんが笑いかける。 そりゃぁもう、 可愛くて食べちまいたいほど無邪気な笑顔で。
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