第1章

73/88
26人が本棚に入れています
本棚に追加
/88ページ
「もしかして…すっごい疲れてる? シャワー浴びてきなよ、 なんか軽い食事作っとくから」 「貴弘が食べたい」 「俺? なに、 どうしたの」 「なぁ…貴弘は俺を食べたくないのか? 」 「長谷川さんちょっと変だよ。 なんかあった? 」 「…あったよ。 大有りだよ。 …もう疲れちゃったよ」 本当に疲労困憊だった。 人に好かれるのは良いことだと思うが、 欲求の対象にされるのは、 それだけで心身が疲れてしまう。 長谷川にしては珍しい泣き言だった。 「お風呂入れようか? それとも一緒にシャワー浴びる? 洗ってあげるよ長谷川さんの全部」 優しい恋人の声に、 長谷川は思わず両手を伸ばした。 腕を首に巻きつけると、 屈んでいた恋人がひょいと長谷川を横抱きにする。
/88ページ

最初のコメントを投稿しよう!