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太奈彦の圧倒的「武」を見せ付けられ…
驚愕を隠せない六角勢…と織田軍の者共…
六角勢が逃走を計りそれを追う柴田勢…
太奈彦はすたすたと織田の陣に戻りながら懐から饅頭を出して頬張っている…
「見よや長政!まるで朝飯前と言わんばかりのあの態度!面白い!」
「威風堂々…国士無双…どれもあの者を表すには足りぬようでございますな…義兄上様…」
「あの稲葉山城を単独で落とした実力!やはりあやつは軍神じゃ!」
「義兄上様!?城を…あの難攻不落と謂われた…まさか…」
「そのまさかよ!長政!しかも!死者は一人も出さずにの!正面から乗り込み、一昼夜で落としたそうじゃ!」
「まっ…まさに…軍神…」
「無手であの強さ!武器を持たせたらどうなるのだろうか…わしは楽しみで仕方がないわ!」
「…恐ろしい者でござるな…」
「御報告致します!義昭様からの問い合わせであの者は何者であるか?との事!」
「当家の武将であると答えておくが良い!」
「ははっ!」
「小日向太奈彦!帰って参りました!」
饅頭を食いながら言う太奈彦…
「太奈彦!天晴れな働き!御苦労!おぬしの為にたんと飯を用意してある!ゆっくりと食え!」
「ありがとうございまーす!」
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