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休憩が終わり、ぼくは部屋を出た。ドアを閉める時にも、ふたりの笑い声が続いていた。休憩室のドアを開けるとすぐに、監視カメラのモニターやタイムレコーダーなんかがある小さな部屋に出る。その部屋を抜けると、レジ裏に出る作りだ。テーブルの前には店長が座っていて、大抵シフト調整や発注をしている。「お疲れ様です」と言いながら店長の後ろを通っていると「吾妻くん」と呼び止められた。  「来週の土曜日なんだけど、シフト変わってくれないかな」  「え、あ・・・・・・はい」  何も考えずに返事をしたが、その日はライブに行く予定があったのを思い出す。大事な予定なのに、思い出したのはレジに戻ってから三十分は経った後だった。
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