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 どうしよう。  帽子の男は、ぼくには気が付いていない。  この状況を何とかできるのは、ぼくしかいない。  鳥肌が浮かび、頭が熱くなった。  ゆうき君のピンチを救えるのは、ぼくだけだ。  そう思った時には、足を踏ん張り、棚の陰から躍り出ていた。  未だかつて味わったことのないような高揚感だった。
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