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私が密かにきららに嫉妬の念を送ってることなどつゆ知らず、黒澤さんが私の肩を抱いてきた。
「入社7年目のお前には、営業事務で培った経験を生かせる仕事を用意してやるよ」
ったく、馴れなれしいんだから。
肩に乗せられた手をパンッと払った。
「分かりました。
で、私は何をすればいいんですか?」
いくら黒澤さんが私にとって黒歴史とはいえ、彼は私にとって上司なわけだし、
プライベートと仕事はきっちり分けるべきだ。
それに、黒澤さんは仕事は優秀で、尊敬できる人ではある……
いくら、性格と性癖にかなーーーり難があったとしても。
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