嵐の予感

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 二人とも火照った顔のまま、階段を駆け上った。    (マジで、やばかった。   あそこで掃除のおじさんが現れてなかったら、波留襲ってたわ……)  「先輩、どうぞ♪」  波留がジェントルマンのように総務部への扉を開けてくれる。  バーッと開放感がある営業部と違って、総務部はドアからして閉塞感があるんだよね。  (これから、ここで仕事するのかと思うと憂鬱になる……)  「ありがと、柚木くん」
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