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「原田先輩、良かったらこの荷物、机まで運びますよ?」
なんてぇことだ!!
波留をつれてきてたんだったーーー!!
黒澤さんが私に話しかける波留の背後から近づき、いきなり膝カックンした。
「うわっ!!」
不意を突かれた波留がバランスを崩し、ダンボール箱が大きく揺れる。
それを片手で支える黒澤さん。
「そんな華奢な腕じゃ、支えきれないだろ。
原田の荷物は俺が運んどいてやるから、君は自分の課に戻って」
波留が膝カックンされたことを知らない総務部の連中の忍び笑いがクスクスと聞こえ、波留は恥ずかしそうに顔を真っ赤にした。
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