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────そんな!?
手に伝わる感触は相手の体温を伴って、アタシにまざまざと現実を突き付ける。
現在、アタシたちがいるのは清美グランドパーク内に在る屋外のレジャープール。先日の依頼の報酬で、特別手当として先方からココを含む清美グランドパーク内遊泳施設の無料優待券をいただき、今日みんなで遊びに来た。
そこで、不慮の事故──アタシが足を滑らせての転倒──で、アタシは彼(?)を押し倒すような格好になった。
屋外レジャープールにて絶賛営業中のご当地アイドルの生唄が響く中、アタシは自身の転倒に巻き込んで下敷きになってしまった彼(?)と見つめ合う。
合わさる視線。されど、そこにある空気は恋愛モノのような甘酸っぱい雰囲気さは微塵も含まれていない。
むしろ言外に「はやく退いてもらえませんか?」と彼(?)の目が訴えかけてくる。
しかし、アタシはそれどころじゃない!
転倒した際に出した手のうちの左手が地面ではないところに着いた。その地面ではないところは、柔らかくてふわふわで布地が隔てていても温かい。
──そう、ソレは紛れもない本物の乳房!
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