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「……え? あ! はい、大丈夫です。お手数かけました……」
「…………そうか。まあ、ケガなくてなによりだ」
──あぁ、なんたることだろう……。でも、ぶっちゃけ、『寝惚けて部屋を間違える』のにこれまでは相手が異性だという前提があったため、気まずさとか僅かばかりの背徳感があったけど、今夜からはそんな気兼ねなく彼女の部屋へと『寝惚けて部屋を間違える』ことができ────────────────って、ナニを考えてるんだ、アタシはーーッ!!!?
──いや、待てアタシ。今はそれ以上に重要な心情の案件あるだろう?!
────そう、それは────
────男の子と認識していた彼女に対して、異性としての好意が芽生えていた事────
──これが露見したならば、黒歴史確定だよ……──。
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