2015年10月下旬

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2015年10月下旬

 晴れた土曜日、昼近くに起きて南側の大きな窓を開ける。一週間分の洗濯をするには丁度良い天気だ。  南側の大きな窓は昔ながらのガラス窓で、下半分は模様の入った曇りガラスとなっている。  開閉するとカラカラと音がする。  この音か突然登場した私にびっくりしたのかは分からないが、窓の下で日向ぼっこをしていた猫達が私に注目している。  母猫を囲む様に四匹の子猫達がくつろいでいた。  カーテンをまとめながら窓辺にしゃがみ込んでみる。  一番近くにいた黒白の子猫が私を見ながら「ミー。」と鳴いた。思わず「わっ、鳴いた。」と言ってしまったが、猫達は逃げようとはしなかった。  私は子猫の鳴き声はあまり好きではない。なぜなら心配になるからだ。何故か、心配してしまうのである。  黒白の子猫は何故私を見ながら鳴いたのかと思い、黒白の子猫を覗き込むように窓の外に少し顔を出してみた。  好奇心旺盛なのか黒白の子猫は私に近付いて来たが、母猫が「ニャッ。」と小さく鳴き子猫の動きを止めた。  スクッと母猫が立ち上がった。  四匹の子猫達が警戒しながら母猫と私の様子を交互に伺っている。
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