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カヤリはやはり気づいていたのだ。
最近のリネの変化に。
当然だ、リネは犬の世話と躾をカヤリから教わっている。
ノイよりずっと長い時間一緒に過ごしているのだ。
ノイが返事に困っていると、カヤリはその困惑を正しく察知してくれたらしい。
「初めての狩りでなついていた犬を亡くしてから、リネは変わった。おまえも気づいているな?」
ノイはその問いに頷いた。
狩りの前までのリネは明るくて人当たりがよく、親切だった。
カヤリから犬を任されているという優越感のようなものを感じないわけではなかったが、だからといって意地悪だったり威張ったりするようなことはなかった。
一緒に犬の世話をしているスエンとも、うまくいっていた。
少なくとも、そう思えた。
だが、今は。
「狩りで気が逸ってひどい失敗をすることは誰にでもある。ジーアも私もそうだった。狩りは興奮する。そして、栄誉だ。」
群れの存続を左右する狩りの成果。
群れを飢えさせずにすむというのは、非常に大きなことだ。
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