長老の死

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「カヤリ。」 聞いてもいい?とノイは許しを求めてから、尋ねた。 「リネは謝らなかったの?だから、狩りに参加しないの?」 狩りから戻り、愛犬の亡骸を埋めたあと、リネは謝罪をせずに自分の家に戻ったという。 その後、和解はしていないのだろうか。 「謝った。もう一度狩りに行きたいとも。しかし、次の狩りにスエンが行くと言い、公平を期すためにスエンを連れていった。」 そうしたら、リネは狩りを希望しなくなった。 スエンとも口を聞かなくなった。 犬の世話は相変わらず続けていたが、以前のような熱心さや愛情は薄れたようにカヤリは感じた。 「リネの母親も心配している。リネは優秀な犬使いだ。ここで腐ってほしくない。」 リネさえ希望すれば、次はリネをつれていくとカヤリは言った。 その言葉に、ノイは安心した。 ノイも次こそはとジーアと約束しているのだ。 あとで、リネを見つけて、それを教えてやろうと思った。
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