彼女の。

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彼女の。

アイスコーヒー。 ジャスミン茶。 暑い陽射しの7時45分。 今朝は「アイスコーヒー」の注文。 彼女の涼しい声に「アイスコーヒーでよろしいですか?」と確認するボク。 「ええ。今朝は暑いので。」と微笑みを投げかけてくれた彼女。 ぼくの心は跳ねあがる。 そして 「また明日。」と心で呟く。 いつもと少しだけ違うやりとりにドキドキが止まらない。 今朝のぼくは アイスコーヒー ジャスミン茶。 いつもと違うカップのサイズにバランスを崩した。 ぼくの赤い自転車は横倒し。 ぼくの腕の上にそれは倒れてきた。 アイスコーヒー。 ジャスミン茶。 赤い車。 長い睫毛の大きな瞳。 涼しい声。 ぼくの好きな彼女の。 明日は見られないかもしれない……。
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