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「さすがー!ありがと、結人君」 「忙しいのはわかるけど、今回は後で病院行けよ?ちゃんと治さないとコンサートにもランウェイにも立てなくなるぞ。それはやだろ?」 「わかった。必ず行く」  神妙な顔をして頷いた孝太郎に、結人はにっこり笑う。 「ん。いい子だ。ほら、じゃ一緒にみんなに説明しに行くぞ!」  結人は孝太郎に合わせてゆっくりと歩き出した。  スタジオの準備が整い、各々がスタンバイの位置に立つ。背中を合わせるように立つ東城と征弥。 「途切れちゃったけど、あのバッチバチに尖った殺気、この流れでまた出せんの?」  カメラに視線を合わせて、スタートの合図を待ちながら、東城が征弥に問う。 「大丈夫っすよ。俺いつでも東城さんになら殺気出せますから、空気感変わらないでイケると思います。東城さんこそ、一回途切れたくらいで流れ変えないで下さいよ」 「おー、怖っ」  冷たいナイフのような声に東城が肩を竦める。それから数拍した後、音楽が流れた。
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