友達の絆

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二人とも、 学年は異なるが、 東京で同じ大学を卒業しており、 これから向かう場所は良く知っていたので、 気軽にハンドル捌きをし、 養老の坂を二百九十キロ位で飛ばし、 平均では二百キロ近くで走っていた。 岐阜の手前で、 既に朝の渋滞が始まっていた。 が、 妻ともども浮き浮きした気分で旅の楽しみについて話をしていて、 ほとんど妻にだけに視線を向けていたため、 ハザードランプに気づいた時は、 もう手遅れだった。 ブレーキを踏んだか踏まないかの状態で、 大型トレーラーに激突し、 更に後続の荷物を満載した四トン車に追突され、 車は押し潰されたらしい。
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