友達の絆

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というのも、 お年寄りの割合が非常に高く、 各家庭には、 ほとんど単車や車等ないからだ。 自転車では、 どんなに健脚を誇る競輪選手でさえ、 登り切るのは困難だろう。 「やはり、 そうすると、 村人は徒歩で登るのだろうか? 」 いわゆる過疎になりかけている小さな村に、 年老いた両親と祖母が住んで居るからと言って、 一人っ子で心優しい友は、 こんなにも不便極る所に住んで、 車で片道二時間ほど費やして、 兵庫県姫路市内にある皮革製品メーカーの課長席に就いて、 仕事をこなすために毎日せっせと通っているのは、 私には到底真似できない孝行者だと、 今更ながら大いに感心する。
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