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渋滞の程度にも大きく左右されたが,約二~三時間要して大学時代からの友の家に九回ほど行き、
心からの接待を皆さんから受けて泊らせていただいた家は、
もうすぐそこに見える。
最後に訪ねてから九年経過していたが、
全然、
昔と変わらない友と年老いた両親と祖母四人を目の当たりにした瞬間,なぜか、
首から背筋に大きな氷塊を入れられたように、
頭から足の先まで、
ガタガタと震えだした。
全身に鳥肌が立ち、
おぞましい激しい吐き気を催したので、
挨拶も簡単にし、
一目散にトイレに駈け込んだ。
トイレ(と言うより昔懐かしい厠)の中で「皆が、
ほとんど齢を重ねているようには見えないのは、
何故だろう?」と微かな疑念が頭脳を過る。
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