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あの日からの悪夢
「ねぇ、このまま一緒に死のうか。」
それが、最後の母の言葉だった。
...んっ、はぁー
嫌な、夢を見たなぁ。
時計を見ると、朝の4時を指していた。
「起きるか。」と、言葉を小さく放つ。
何気なく、冷蔵庫から、水の入ったペットボトルを出し、ベランダに出た。
この街で一番高いマンションの最上階にある、僕の部屋から見た明け方前の街は、ひどく閑散としていて、居心地が良かった。
その後、学校に行く準備をし、家を出た。
いつもと変わらない日常の始まり方だった、唯一違ったのは、やけに頭痛が酷いことだった。
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