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濡れた唇を手の甲で拭う理央の視線の先、
荒い息づかいに上下する逞しい胸には、
玉のような汗がびっしりと浮かんでいた。
結局、
マサは翌朝理央のミント味のキスに起こされるまで、
気を失うように眠ってしまった。
「おはよ。
」
「…はよ。
」
「なに?」
腕で顔を隠し寝返りをうって逃げようとするマサに理央が身を乗り出して問うと。
「なんか…メガネしてないリオの顔見ると…照れる。
」
と、
赤い顔をしたマサが小声で答えた。
「な…んだよ。
」
(こっちが照れるっつーの。
)
「リオ…。
」
「ん~?」
「好きだよ。
」
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