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「たぶん、そこに何かの手がかりがあるわ。 あとは塾ね。 生徒の子たちが着ている制服がバラバラだし、学校にしたら教室が小さいから 塾だと思う」 「塾の方は、どの塾に通ってたかを家族の人に聞いて、明日にでも行くかな」 て ことは、今日もまた山か... 展望台がある方の。 朝、キャンプ場の山から帰って来たんだけどな。 ちょっとゲンナリする。 「沙耶ちゃん、他には何か視えた? 彼女たぶん、誰かに首を... 」 朋樹が聞いている途中に、沙耶ちゃんが遮って答えた。 「いいえ。私は、本人が知られたくないことは 無理に視たりしないの」 朋樹が 肩をすくめる。 朋樹の隣にいるユズハちゃんは俯いて、カウンターテーブルを見つめていた。
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