9/15
前へ
/160ページ
次へ
懐中電灯で獣女を照らしてみると、昏倒して地面にのびている。 朋樹が あらかじめ用意していた清めた酒に麻紐を浸し、それで獣女の手足を縛った。 テントの入り口の裏に貼った札を外して、獣女の胸に貼る。さっきこいつはこの札に弾かれた。 これで動けないはずだ。 さて、次は火だな 宿泊施設の外に設置された物置の壁に シャベルが立て掛けてあったことを思い出し 取りに走る。 シャベルを持って戻ると、テントから少し離れた場所に軽く穴を掘り、その穴の回りをでかい石で囲み、簡単なカマドのようなものを作った。 結局 火ぃ点けるんなら、さっき用意だけしときゃよかった... テントの中から固形の着火材と、おっさんにもらったコンビニ袋からマンガ雑誌を取り出す。 雑誌をビリビリやぶって カマドに重ねて入れ、着火材にも火を点けて入れると、周囲から枝を拾い、適度な大きさに折って、それも火の中へ放り込む。 うん、いい感じだ。 用意は このくらいでいいだろう。
/160ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2058人が本棚に入れています
本棚に追加