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「Hello?」
《やぁ、君がJames(ジェームズ)の娘さんか。
私は警視総監の浦辺 正徳(うらべ まさのり)だ。今後ともよろしくな。》
電話の相手はケイシソウカンのウラベ。
今後はMr.ウラベとでも言おう。
しかし、思ったより声が若い。
日本のことだから、もっと年をとった者がついているのかと思っていた。
「Nice to meet you, Mr. Urabe.
私は、リーナ・愛・佐藤・オールディーです。
こちらこそよろしく。」
《では、佐藤君と呼ばせて頂こう。
佐藤君はお父上から何か話は聞いているかな?》
「オチチウエ……?」
《あぁ、すまない。君のお父さんから話は聞いているかい?》
オチチウエ=お父さん
私はメモ帳にこう書き写した。
「ええ、私の日本での生活をアシストしてくれる代わりに、捜査の協力を求めるという話だったわよね。」
《そぅ、その通り。もちろん君の学業に支障が出ないようにするから安心してね。》
…学業に支障が出ない捜査協力なんてありえるだろうか。
まぁ、出たとしても、私はべつに構わないが。
《じゃ、今日はもう遅いし、続きは明日にしよう。君は明日も学校だろう?本業は学生だしね》
「お気遣いいただきありがとうございます。
それでは、良い夢を。」
《ああ、君もね。おやすみ。》
電話を切った後、時間を確認した。
pm11:49
…明日起きれるかしら
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