第二十二歩目

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・ ・ ・ ギシギシと鳴るベッドのスプリング音。 龍矢さんと僕の荒い息遣い。 ギュッとしがみついている龍矢さんの背中はしっとりと汗ばみ、僕の上半身はほんのりとピンク色に染まっていた。 「龍矢さん……っ。も、無理……っ。 僕、おかしくなりそう……っ」 もう何度絶頂を迎えたかわからない。 愛され過ぎた身体は、大きな悲鳴を上げている。 「もうすぐ、もうすぐだから……っ」 グッと身体を起こして、さらに動きを強める龍矢さん。 僕の中でドクンと、何かが大きく波打ったその時。 「「あぁ……っ!」」 僕らは同時に声を上げ、龍矢さんが僕にパタンと倒れ込んで来た。 はぁはぁと、息を切らしている僕達。 繋がったままでしばらく抱きしめ合った後、龍矢さんは後処理をしてから、再び僕に覆い被さった。 「幸平……」 愛おしむように、僕の髪を優しく撫でる龍矢さん。 しばらくして、唇をキスで塞がれた。 時折チュッと頬や耳へもキスをしながら、龍矢さんの甘いキスは止むことを知らない。 「ね、龍矢さん……」 「どうした?」 「もう外が明るくなってます……」 キスの合間に伝えれば。 「ん、わかってる。でも、もうちょっとだけ……」 そう言って彼が、再びキスを繰り返す。 あぁ……。 心も身体も、もう充分過ぎるくらいに満たされてる。 こんな気持ちになるのは、初めてだ……。
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