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「柏木が苦手って言ったって、結城さんはお前のことすげー気にかけてるぞ。
お前がみんなの輪に全く入って来ないから。
仕事だけしていればいいって思ってんのかもしんねーけど、チームでやってんだからな。
みんなと仲良くしとかないとダメだって」
そんなこと言われても、全然気が乗らない。
飲み会とか、一番苦手なのに……。
「とにかく決定だから、金曜の夜は絶対に空けておけよ」
本村さんの言葉に、僕は大きなため息をついた。
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そうして迎えた歓迎会当日。
僕は自分の置かれた状況に困惑していた。
なんで僕の左隣に、結城さんが座ってるの?
しかも僕の右側は壁で、奥に追いやられて全く逃げ場がないじゃないか。
本村さんは幹事だからってことで、入口に一番近い席にいてここからは遠いし。
目の前の席にいるのは、ほとんど話したこともないアシスタントの女の子だし。
これって、結城さんと話すしかない状況だよね。
まいったな。
どうしよう……。
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