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久しぶりに触れ合う唇。
龍矢さんの体温が伝わる。
小さなリップ音を立てながら小鳥のようなキスを繰り返していると、龍矢さんが突然クスッと笑った。
どうして笑うのかわからなくて、僕は龍矢さんを見下ろしながらコテンと首を傾げた。
「初めてだな……」
「え……?」
何が初めて?
「幸平からキスされたのは」
そう言われて、一気に頬が熱くなった。
なんか僕、変だったのかな……?
「すげー嬉しい……」
にっこり笑ってそう言ったかと思ったら、龍矢さんは僕のTシャツをあっと言う間に脱がせてしまった。
上半身裸のまま、彼の前に立っている僕。
なんだか恥ずかしくて、龍矢さんを直視出来ないでいると。
龍矢さんが手を前に出して、僕の胸にそっと触れた。
優しく撫でられたり、弾かれたりしていくうちに、ピンと張りつめていくその場所。
そこへ龍矢さんが優しくキスをするから、僕はハッと強く短い息を吐いた。
唇と舌と指を駆使して、その場所を何度も愛撫する龍矢さん。
しばらくそれが続くと僕は膝がガクガクして来て、なんだか立っていられなくなってきた。
そんな僕を察してか、龍矢さんは僕の腕を掴んで自分の方へと引き寄せ、そのまま僕をベッドへと押し倒した。
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