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もう無我夢中だった。
龍矢さんは枕側、僕は足元側に横向きに寝転がって、相手を必死に愛していた。
部屋いっぱいに広がる官能的な水音も。
こんな態勢でいることも、すごく恥ずかしい。
自分でも大胆だと思うけど。
こうしていると、ただ愛されるだけじゃなくて、自分も愛していることを伝えられる気がしてくるんだ。
「あっ、だめっ」
気がつけば龍矢さんは、僕らが愛し合う場所に唇を落としていた。
あ……、どうしよう……。
龍矢さんの舌が……。
しばらくすると龍矢さんの長い指が、僕の中へと滑り込んで来て。
動かされるたびに、僕は全身がとろけてしまいそうだった。
そこを愛し始めるということは、おそらく龍矢さんからの合図だ。
僕は頭がボーッとするなか、ゆっくりと身体を起こした。
そんな僕を抱き寄せて、僕に覆い被さる龍矢さん。
もう我慢出来ないと言わんばかりに、むさぼるようなキスをした後。
僕らはひとつになった。
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