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龍矢さんが深く僕に入り込んで、何度も僕の身体を揺らす。
そのたびに僕は、あられもない声を上げた。
今日の龍矢さん、すごい……。
僕の全てを奪うような荒々しさなのに。
今までで一番、真っ直ぐに気持ちが伝わって来るんだ。
しばらく会っていなかったから?
ううん、違う。
僕らはきっと自分達が思っていた以上に、相手を好きになっていたことを知ってしまったから……。
「幸平……」
僕の耳元で、せつなそうに僕を呼ぶ龍矢さん。
「愛してる……」
そう囁かれて、僕は思わず汗ばんだ龍矢さんの背中にぎゅっとしがみついた。
「僕も、愛しています……」
そう伝えたら、なぜだか涙がこぼれた。
身体中から思いが溢れて、もう止まってくれそうにない。
そんな僕に、龍矢さんは何度も何度も愛の言葉をくれた。
強く激しく、僕を抱きながら……。
「あぁっ、幸平……っ」
長い交わりの果てに、ついに登り詰める龍矢さん。
僕はそんな龍矢さんの大きな愛を、一滴もこぼさないように受け止めて。
そして……。
「た、つやさん……!」
時間差で、僕も龍矢さんへの愛を熱く解き放った。
あまりの快感に、僕らはなんだか動けなくて。
しばらく、そのままで抱き合っていた。
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