第二十二歩目

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「次のサービスエリアでちょっと休憩するか。あと何kmだっけ?」 「あと15kmくらいです。さっき標識で見ました」 「そうか。じゃあ、そこで昼飯を食おう」 「はい」 僕は今、龍矢さんの運転する車の助手席に乗っている。 今のところ高速道路は、目立った渋滞もなくて。 このままスムーズに行けば、夕方には東京に着きそうだ。 「今日は良い天気だなあ」 「ほんと、雲ひとつないですよね」 そう言った後、ふわぁと小さなあくびが出た。 「幸平、眠い?」 「いえ、大丈夫です」 「昼飯食ったら、寝てもいいからな」 「えっ、寝ませんよ。そんな……」 龍矢さんが運転してくれているのに、横で眠るなんて。 「ごめんな。 もっと早く寝かせてやれば良かったんだけど。 つい、な……」 龍矢さんがそんなことを言うから、頬が急激に熱くなった。 昨夜あれから僕らはもう一度シャワーを浴びて、ベッドに入った。 既に時計は0時を回っていたから、その時すぐに眠れば良かったんだけど。 同じ布団で寝ていると、どうしてもキスしたり、触れ合いたくなってしまって。 そうしたら、だんだん止まらなくなって。 結局もう一度愛し合ってしまった僕達だった。
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