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ギシギシと鳴るベッドのスプリング音。
龍矢さんと僕の荒い息遣い。
ギュッとしがみついている龍矢さんの背中はしっとりと汗ばみ、僕の上半身はほんのりとピンク色に染まっていた。
「龍矢さん……っ。も、無理……っ。
僕、おかしくなりそう……っ」
もう何度絶頂を迎えたかわからない。
愛され過ぎた身体は、大きな悲鳴を上げている。
「もうすぐ、もうすぐだから……っ」
グッと身体を起こして、さらに動きを強める龍矢さん。
僕の中でドクンと、何かが大きく波打ったその時。
「「あぁ……っ!」」
僕らは同時に声を上げ、龍矢さんが僕にパタンと倒れ込んで来た。
はぁはぁと、息を切らしている僕達。
繋がったままでしばらく抱きしめ合った後、龍矢さんは後処理をしてから、再び僕に覆い被さった。
「幸平……」
愛おしむように、僕の髪を優しく撫でる龍矢さん。
しばらくして、唇をキスで塞がれた。
時折チュッと頬や耳へもキスをしながら、龍矢さんの甘いキスは止むことを知らない。
「ね、龍矢さん……」
「どうした?」
「もう外が明るくなってます……」
キスの合間に伝えれば。
「ん、わかってる。でも、もうちょっとだけ……」
そう言って彼が、再びキスを繰り返す。
あぁ……。
心も身体も、もう充分過ぎるくらいに満たされてる。
こんな気持ちになるのは、初めてだ……。
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