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「どんな人だった?」
私がそう尋ねると、めぐみさんは「うーん」と唸って、
「若くて綺麗で目に力がある人」と言った。
うーん、わかりにくいけど……、小池さんかな~?
「それで?」
とりあえず、話を促した。
「私『はい』って言ったの。
安岡さんのことが目当てで話しかけてきたのだったら、一緒に住んでいると言えば、諦めてくれるかな……、と思って」
驚いた。
めぐみさんにしては、随分積極的な言い方だ。
『安岡さんと住んでいる』のは間違いないけど、相手の訊く『住んでる』の質問の意味をわかったうえで、あえて肯定した、ってことだよね。
しかも『諦めて』とか……。
「もしかして……」
私がそう口にしたところで、めぐみさんは慌てた様子で手を振った。
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