進展

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***** *** 「それじゃ、行ってきます!」 「いってらっしゃい。気を付けて。雄大君のことお願いします」  めぐみさんに見送られ、私は雄大君の手を握ってアパートを後にした。  まずは雄大君を近所の保育園へ送り、一度家に戻って身支度をしてから登庁するつもりだ。  めぐみさんは小池さんちの家事を済ませてから、家に戻ることになっていて、小池さんには、今日は一日大人しく寝ているようにと約束させた。  インフルじゃ外にも出られないから、雄大君のお迎えは私が仕事帰りに行くことになっている。  小池さんは、安岡さんにお願いしたつもりだったのに、予想に反して私達が手伝っていることにかなり恐縮していた。  特にインフルエンザ感染を心配していたんだけど……。  安岡さんは『インフルエンザ? なんだそれは?』ってボケてみせるほど、生まれてから一度も罹ったことがない体質だそうで……(いるんだよね、そうやって世の中の流行に乗らない人って……)  めぐみさんも私も職場の通達で、しっかり予防注射をしたから大丈夫だと思う。(もちろん、予防もしているし!)  まあ、本当はそれだけじゃなくて、特にめぐみさんに対しては、初対面の印象がお互いあまりよろしくなかっただけに気まずそう。    二人きりにして大丈夫かな……。  一応さっきめぐみさんに確認したら『大丈夫です。洗濯終えたらすぐに戻りますから』と笑顔で言っていたけど……。  私も仕事を休むわけにはいかないし、ここはめぐみさんを信じよう!  心を鬼(?)にして、雄大君と保育園に向かった。  そして昼休み。  めぐみさんのその後が気になって携帯を覗くと、すでにめぐみさんからメッセージが入っていた。
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