桜の舞う公園で

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手作りのミニハンバーグにブロッコリーのマリネ、蓮根のきんぴら、卵焼きなどが彩りよく詰められている。 冷めていても美味しいし、毎日食べても飽きない。ゆかりが振りかけられた雑穀米を口に入れた。 朝昼晩と、いつも美味しい食事を作ってもらえる自分は、本当に幸せな男だと思えた。 仕事はキツイけれど、有紀と一緒なら、なんとかなりそうな楽観的な気持ちになれる。 だけど有紀は俺との結婚を幸せに感じているのだろうか。 昨夜、あんなに泣いている有紀を初めて見た。 若くして主任になどなったから、色々と大変なことが多いのだろう。 なんの力にもなってあげられず、なんて言ってあげていいのかわからなかった。 ごめん、有紀。 俺がもっとしっかりしないとな。
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