思いがけない再会

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今日は午後から、プレスクールで知り合ったお友達が遊びに来る。 以前、呼ばれてお邪魔した手前、呼ばないのも悪い気して。 それに悠李を同じ年頃の子供たちと遊ばせてあげたかった。 午後一時半と言っていたので、そろそろ来られる頃だ。 人様に出せるような手作りのお菓子など、作れるわけもないので、午前中に雪花を抱っこし、悠李の手をつないで、駅そばのケーキ屋さんまで足をのばした。 2組の親子連れが来るので、6人分のケーキと、手作りクッキーとを買った。 ピンポーン! 「あ、ママ来たよ。蓮くんたち」 チャイムの音に悠李がすぐに反応して、玄関へ迎えに出た。 「こんにちは~」 「お邪魔しま~す。あ、悠ちゃん、こんにちは~。ほら、蓮、悠ちゃんいたよ~」 蓮くんは玄関をキョロキョロと眺め終えると、自分で靴を脱いで、さっさとリビングへ走っていった。 「コラ、蓮! 待ちなさいって。もう、ごめんなさいね」 元気なママの子はやっぱり明るくて元気だ。蓮くんママは、亜麻色にカラーリングした長い髪にゆるくウェーブがかかっている。メイクはそれほど派手ではないけれど、びっくりするような長いつけまつげをつけている。 「大丈夫ですよ。悠李も蓮くんたちが来るのずっと楽しみにしてたから」 「彩矢さん、こんにちは~、ここ便利ね。駅から歩いて5分なんだもん、子連れには超助かる~」 そう言ったのは瑠奈ちゃんのママで、瑠奈ちゃんはママの後ろに隠れていた。胸にはまだ3ヶ月の赤ちゃんを抱っこしている。 見た感じでは何処にでもいる普通の清楚な奥様だけれど、ちょっとヒステリックなところがある。 「瑠奈ちゃん、こんにちは。よく来てくれたね」 恥ずかしそうに隠れている瑠奈ちゃんに、子供の頃の自分を重ねる。 「もう、瑠奈ったら、そうやってグズグズしないの! 蓮くんなんかもう、遊んじゃってるよっ」 叱られた瑠奈ちゃんが泣きそうな顔でうなだれた。 「瑠奈ちゃん、靴脱がせてあげる、ここに座って」 瑠奈ちゃんママは赤ちゃんを抱っこしているので、瑠奈ちゃんの靴を脱がせてあげた。
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