第3章 年下の男の子

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それでも、間野さんからの返事はない。 「気づいたなら、声も掛けられたのに。案外分からないものですね。」 少し笑いながら話しかけたのに、一切反応なし。 虚しくなる。 「じゃあ、ベッドお借りします。」 尚も反応がないのを確かめて、私は寝室に向かった。 「別清算じゃない。」 「えっ?」 私はリビングの中央で、立ち止まった。 「一人で行った。お前らの近くの席に座って、ずっと気付かれないようにしていた。」 「どうして……そんな事を?」 「あいつ、お前の事狙ってたし。週末だし。酒飲まされてるし。酔わされてるし。ヘロヘロになってるし。これ、お持ち帰りされるなって思って。」 えっ!? 私って、そんな危ない状況だったの? 今さらながら、自分の置かれていた状況を知る。 「だから、二人の後を付けてた。そうしたら、案の定部屋に誘われてるし。誰かさんは断らねーし!」 段々、間野さんの言葉が強くなっていく。
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