第3章 年下の男の子

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週明け、間野さんはいつも以上に、冷たかった。 「斎藤。おまえ、POPの送り先、間違えたな。」 「えっ?」 月曜日の出社早々、私の心臓はもたないくらいにドキドキ。 「今朝、電話があって。POPが届いてないってよ!」 「ひぇっ!」 「ひぇっ、じゃない!今すぐ届けに行け!」 渡されたお店の名前は、隣の県。 最悪だ。 「今すぐ準備します!」 休憩室の奥の部屋に走って行き、数を確認。 よかった。 まだ残ってた。 それを封筒に積め、地図を開いた。 「斎藤さん、何で行くんですか?」 心配した白石さんが、地図を指差した。 「ここ、電車とか通ってませんよ?」 えっ!? そーっと間野さんを見ると、相変わらず睨みをきかせた無愛想顔。 「今回は、車出さんぞ。」 「ええー!!」 「間野先輩、それはないですよ!」 なぜか白石さんと一緒に、間野さんに抗議。
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