第3章 年下の男の子

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「いつまでも、俺が面倒見れるわけじゃないんだ。」 間野さんが、私を見てハッとする。 「……分かってます。」 ずっと、間野さんの側には、いられない。 それは、この前の朝も、痛感させられた。 朝起きて、泊めて貰ったお礼に、朝食を作ろうとして、キッチンを借りようとした時。 「そこは、絹花の場所だから。」 そう言われて、一歩も入らせて貰えなかった。 ここは、私のいるべき場所じゃない。 私はすぐに、身支度を整えて、外に飛び出した。 途中、谷岡君と行ったお店の近くを通ったから、鍵が落ちていないかと、しばらく探し回った。 でも結局見つからなくて、不動産に駆け込んだ。 鍵を無くした弁償代、新しい鍵の工事費、結構かかったけれど、仕方がない。 それよりも悲しかったのは、『鍵、見つかったか?』の連絡の一つも、間野さんからなかった事だ。
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