第3章 年下の男の子

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バスルームの扉を開けると、まだ使った形跡がない。 「……先輩、まだシャワー浴びてなかったんだ。」 じゃあ、今までどこにいたんだろう。 不思議に思いながら、手早くシャワーを浴びる。 私がリビングに戻ってきた時には、間野さんは寝息を立てていた。 「先輩。シャワー有り難うございます。」 「うん……」 起き上がった間野さんは、目を擦りながら、バスルームに向かって行く。 「先輩。やっぱりまだ、シャワー浴びてなかったんですね。」 ふいをつかれ、間野さんが足を止める。 「どこにいたんですか?あの時間まで。」 すると、間野さんがゆっくり、こっちを見た。 「お前には、関係ない。」 無愛想にそう言って、間野さんは行ってしまった。 もしかしたら、絹花と会ってたのかも。 意表をついて、会社に戻ったとか。 帰りに友達に会って、飲んでいたとか。 勝手に、想像する。 「関係ないか。」
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