日曜日の森

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「……あ…そうなんですか。2つあるから勘違いしてしまいました」 ナナミさんは上目使いをやめて、視線も外した。 少しガッカリしたように見え、何か自分がやってしまったのかと思い、妄想している間に何を言われたか思い出そうとするが、何も思い出せない…… 「……すいません。聞いてなかったのでもう一度話して下さい」 素直に謝ると、ナナミさんは少し笑顔になった。 「よかったら、一緒にケーキ食べませんか?」 可愛らしい笑顔のナナミさんに、溶けそうになる。 「……嫌…ですか?」 溶けそうな気分でいるとナナミさんが心配して返事を求めてきたので 「食べます!」 と大きく返事をして、安心させた。
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