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「ナナミちゃん、遅かったね」
「すいません、課長。お昼からは〇〇建設との打ち合わせでしたよね、ヘルメット持ってきます」
急いで蕎麦を食べて、蕎麦屋を出て森部長と別々に急いで帰ってきた。
別々に帰る事を不思議がられたが、説明する時間もなく、私だけ走って帰ってきた。
「急がなくていいよぉ。でも、ナナミちゃんがお昼に出かけて遅くなるなんて珍しいねぇ…」
ロッカーから課長用のヘルメットを取り出し課長へ渡すと、ニヤニヤした顔で見てくる。
「もしかして、デート?」
「違います」
「もぅ……そんなに早く答えなくてもいいのに」
「早く出発しないと課長も遅れますよ。〇〇建設さん、時間に正確なんですよね?」
「あ!ホントだ!いってきまーす」
食べてすぐに走ったせいで、お腹が痛いのを我慢して課長を送り出した。
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