しっかりナナミ

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「……一旦外で雪を払いましょう」 「………はい」 全身雪まみれになった森部長をビルの裏口へ連れていく。 ここなら屋根があるので雪が入らないと思っていたら、裏口のドアを開けると吹雪いた雪がビル内にゾクゾクと入ってきてしまった。 「……やっぱり、中へ入りましょう」 「……はい」 私に言われるがままついてくる森部長。 玄関ホールの時計を見ると夜10時を指していた。 さすがにこの時間まで仕事をしている人はこのビルにいないのか、エレベーターも全く動かない。
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