しっかりナナミ
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「ナナミさん」 森部長が、15階のフロアから下へ手を伸ばして私へ向ける。 私は先にパソコンを森部長へ渡し、続いて自分の手を森部長が差し伸べている手に伸ばす。 森部長の手に触れると… 『トクトク』と 鼓動が早くなるのを感じた…… 自分の手の方がが冷たくて、握った手を離しそうになると 「しっかり握ってて下さい!!」 と、森部長が私の手をきつく握る。
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