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「急に……すいませんでした」
森部長は私に巻いてくれたマフラーの端を手に持ったまま、また謝る。
「夢じゃないって……ナナミさんが……その…私の事を……好き…と言ってくれた事は……やはり、夢じゃなかったと……気付いて……つい……」
照れているのか、寒いのか、森部長の声が少し震えていた。
今度は私が夢を見ているような気がして、現実か確かめたくなる……
『夢じゃないですよね?』と言って、目をこすった森部長の気持ちが、わかった……
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