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「あっ!壊れてはいないみたいですよ」
エアコンの風の吹き出し口へ手をかざして、森部長がニコリと私へ微笑む。
もっと時間がかかると思って、お茶を入れようとお湯を沸かしていたが、まだ沸々としていなくて、ギリギリまでコンロの火を強くする。
森部長の微笑む顔にドキリとして、エアコンは壊れていないと聞いてホッとしたのは一瞬だけだった。
コンロの火を強くして沸々としてきた音に、鼓動の音を隠す。
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